2017.07.06
新刊発売のご案内~「チームの生産性をあげる。」
2017年7月6日、新刊『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)を発売開始いたしました。
沢渡 あまねが業務改善士として、企業(最近は官公庁や自治体も)の現場で見てきたリアルをもとに、ムリ・ムダ・モヤモヤを発見してなくすための「観点」「切り口」「ツッコミどころ」をまとめた一冊です。
本書にこめた沢渡の思いを綴りました。
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「生産性」
この思考停止ワードをナントカしたい!
そう思いました。
「働き方改革」の次は「生産性」。
まったくもう、次から次に「ふわっ」としたキーワードが生まれてきやがる。
政府が、世間が叫べば叫ぶほど。経営が踊れば踊るほど、現場は困惑する。そして路頭に迷う。
キーワードだけが社内を駆け巡る。
結局「個人レベルでなんとかしてね」と、上からは個人の気合と根性に押し付けられる。
出たっ!
気合と根性のスポ根魂! 甲子園美談主義! 歯を食いしばって流した汗は美しい!
でもね、それってやっぱり「なんだかな」って思うのですよ。
そんなことやっているから、世界各国から生産性に差をつけられるのですよ日本。
個人に押し付ければ押し付けるほど、小手先&目先の技に走り勝ち(Excelの小技覚えました、みたいな)。それでは、抜本的な生産性向上は図れない。
(でもって、属人化が悪化する。そして、ふたたび生産性が下がる…)
大事な視点が抜けていませんか?
私たちは、組織の一員なんだ!チームなんだ!
だったら、チームの生産性をいかにあげるか?
ここ、真剣に考えましょうよ。
個人レベルの生産性向上も大事。
しかし、チームレベルで大きな魔物と戦えるようにしないと、いつまでたっても生産性向上も、働き方改革も絵に描いた餅。
やがて「単なるブーム」で片付けられて、終わってしまいます。
本書では、個人に押し付けない、一人で悩まない、「チームの生産性のあげ方」を綴りました。
前作『働く人改革』(インプレス)同様、国内の様々な企業の現場の取り組みも取材して盛り込んでいます。
■イートアンド(大阪王将)様
■日本旅行様
■ナムコ様
■ジヤトコ様
■ヤフー様
■日本マイクロソフト様
■NTTデータ様
いずれも、個人が生産性をあげる仕組みをいかにつくるか? チームが総力を発揮して生産性をあげるためのポイントは?
この2点にズバリ答えてくれています。
取材にご対応いただいた皆様。
「取り上げてくれて嬉しい!」と大喜びしてくださった現場の推進者、広報部門の皆様。
ほんとうにありがとうございます!
私も書いていて、たくさんの元気をいただきました。
その喜びと素晴らしさを、この1冊を通じて、悩んでいらっしゃる現場の皆様にこれから私がお伝えしますね。
本書の実現を支えてくださった、ダイヤモンド社 編集の市川 有人さん。市川さんと引き合わせくださった、小笠原 真奈武さんにもこの場を借りてお礼を申し上げます。
(お二方のポジティブさが、しんどいとき、くじけそうになった時の私の心の支えでした)
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会社は働きやすい環境を提供する責任がある。
一方、社員はそれを主体的に活用して、生産性を上げる義務があります。
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(↑本書でも、繰り返し書いたキーフレーズ。大事なので何度でもいいます)
個人主義の欧米、集団主義の日本。
見方を変えれば、日本企業にはチームワークで問題・課題を乗り越える底力があるのです。
日本の組織の悪さを捨て、良さを生かして。チームの生産性、上げていきましょう!
2017年7月6日
沢渡 あまね
都内の自宅オフィスにて
https://www.diamond.co.jp/book/9784478102534.html